歌詞とメロディを自分で決めて、伴奏だけAIに任せるには?MIDIを使った作り方

「歌詞は自分で書きたい。歌うメロディも自分で決めたい。でも、ドラムやベース、コード、ピアノ、ストリングスなどの伴奏まで全部自分で作るのは難しい」

この場合に欲しいのは、何もないところからAIに1曲すべて作ってもらう機能ではありません。

**自分で決めた歌詞とメロディを土台にして、その周りの伴奏やアレンジをAIに考えてもらう仕組み**です。

ここを区別しておかないと、「歌詞を入力したら曲はできたけれど、自分で考えたメロディではなくなった」ということが起きます。

自分の音程を残したいなら、ポイントになるのはMIDIです。

歌詞と音程を残したいなら、メロディをMIDIとして扱う

自分で作ったメロディをAIに勝手に変更されたくない場合は、まず歌う音程とタイミングをMIDIで持っておくのが扱いやすい方法です。

たとえばピアノロール上で、

「この音から始める」

「ここで音を伸ばす」

「サビでは一段高くする」

といった歌メロを先に作ります。

歌詞付きの曲なら、そのメロディに対して歌詞を割り当てます。

この状態になれば、AIに任せる対象をメロディそのものではなく、**その周囲のコード、ベース、ドラム、ピアノ、ギター、ストリングスなどへ移せます。**

つまり、

**自分:歌詞と歌メロを作る

AI:伴奏とアレンジを作る**

という分担です。

「MIDIのメロディは残したいけれど、伴奏を一から打ち込むのは大変」という人には、この作り方がかなり合っています。

MIDIメロディから伴奏を作りたい場合は、トラックを分けて考える

実際に作業するときは、歌メロと伴奏を最初から一緒に考えるより、別々のトラックとして扱ったほうが分かりやすくなります。

まず自分のメロディをMIDIで入力します。

次に、そのメロディに合う伴奏を作ります。

ここでAIに任せたいのは、たとえば次のような部分です。

  • メロディに合うコード進行
  • ベースライン
  • ドラムやリズム
  • ピアノやギター
  • ストリングスやシンセ
  • イントロや間奏
  • サビで音を厚くするアレンジ

このような作業に向いているのが、MIDIを読み込んだり編集したりしながら、別の音楽レイヤーを作れるタイプのツールです。

たとえばAIVAでは、特定のメロディから曲全体を組み立てる作り方が用意されており、自分のMIDIを読み込んで編集することもできます。

歌声まで作りたい場合はACE Studioのような方法もあります。MIDIで歌う音程とタイミングを決め、そこへ歌詞を割り当ててAIボーカルを作れるため、「自分の歌メロを先に決める」という考え方と相性があります。伴奏は歌唱ラインとは別のレイヤーとして作っていけます。

大事なのは、最初から「AIに曲を作って」と頼むのではなく、**先に残したいメロディを固定すること**です。

これだけで作り方がかなり変わります。

「歌詞は残したい。でもメロディまでは固定しなくていい」なら、もっと簡単に作れる

一方で、実際にはここまで細かくMIDIを編集したい人ばかりではありません。

「歌詞は自分で書いたものを使いたい」

「サビは明るくしたい」

「ピアノから始まって、途中からドラムとストリングスを入れたい」

「J-POPっぽい雰囲気にしたい」

ここまでは決まっているけれど、具体的な音程まではAIに考えてもらって構わない。

この場合は、MIDIを先に作るより、歌詞と曲の条件から完成形を生成するほうが早くなります。

AI Ongakuでは、自分で書いた歌詞をそのまま入力し、雰囲気、ジャンル、歌声、テンポなどを選んで曲を作れます。

さらに、

「ピアノで静かに始める」

「サビでストリングスとドラムを広げる」

「ギターを中心にする」

といった希望も追加できます。

入力するのは**歌詞と、どんな曲にしたいかという条件**です。

そこから歌声だけではなく、メロディと伴奏を含めた1曲を生成します。

そのため、すでに自分で作ったMIDIメロディをそのまま残して伴奏だけを付ける用途ではなく、**自作歌詞を残しながら、メロディとアレンジをまとめてAIに考えてほしい場合**に向いています。

たとえば「歌詞は完成しているけれど、自分では曲を付けられない」という状態なら、この方法のほうがかなり始めやすいです。

曲を聴いたあとに、歌詞やジャンル、雰囲気、追加したい楽器などを変えて、別の案を作ることもできます。

同じ歌詞でも、条件を変えると曲の印象はかなり変わります。

自分のメロディを守りたいかどうかで、選ぶ方法が変わる

このタイプの曲作りでは、「どのAIが一番すごいか」よりも、**自分がすでに何を作っているのか**を基準にしたほうが選びやすくなります。

歌詞だけ完成しているなら、曲全体を生成する方法が手軽です。

歌詞に加えて「こんな感じで歌いたい」という大まかなイメージまであるなら、テンポやジャンル、楽器構成を指定して何曲か試す方法が向いています。

一方、すでにピアノなどで歌メロを作っていて、その音程を変えたくないなら、MIDIを中心にした制作へ進むべきです。

特に、

「このサビのメロディだけは絶対に残したい」

「一音ずつ自分で決めたい」

「既に作ったMIDIの歌メロに伴奏を付けたい」

という場合は、最初からMIDIを扱える制作環境を選んだほうが後で作り直さずに済みます。

逆に、

「歌詞は自分のものを使いたいけれど、どんなメロディが合うかはまだ分からない」

という段階なら、メロディを固定してしまう必要はありません。

AIに何パターンか曲全体を作らせて、実際に聴いてから方向を決めるほうが早いこともあります。

迷ったら、まず「絶対に変えたくない部分」を決める

AIを使った曲作りでは、全部をAIに任せるか、全部を自分で作るかの二択ではありません。

歌詞は自分で書く。

メロディも自分で作る。

伴奏だけAIに任せる。

歌詞だけ残して、メロディと伴奏はAIに任せる。

こうした分け方ができます。

今回のように**「歌詞と音程は自分で入力し、周りの音をAIに作ってほしい」**のであれば、まずメロディをMIDIで固定し、そのメロディを中心に伴奏を作れる制作方法を選ぶのが一番分かりやすいです。

反対に、まだ音程までは決まっておらず、「自分の歌詞が実際の曲になったらどう聞こえるのか試したい」という段階なら、AI Ongakuで歌詞を入力し、ジャンルや雰囲気を変えながら完成した曲を聴き比べる方法から始められます。

先に決めるべきなのはツール名ではありません。

**自分の曲の中で、どこまでを自分で決めて、どこからをAIに任せたいのか。**

そこが決まれば、自分に合う作り方もかなり明確になります。